ミシシッピ・デルタ
ミシシッピ・デルタは、ミシシッピ州北西部の、ミシシッピ川とヤズー川に挟まれたくさび形の地帯で、ブルース生誕の地とされている。このエリアは、世界的に重要なミュージシャンを多く生み出してきた。
クリーヴランド近郊のドッカリー農園を、ブルース発祥の地に定める意見もある。ここには、チャーリー・パットン、トミー・ジョンスン、ウィリー・ブラウンという初期のブルース・マンが住んでいた。アルバート・キング、ウィリー・ディクスン、サニー・ボーイ・ウィリアムスン、サン・ハウス、ジェイムス・コットン、ジミー・リード、ジョン・リー・フッカー、ハウリン・ウルフ、B.B.キング、マディ・ウォーターズ、ミシシッピー・ジョン・ハート、メンフィス・ミニー、ロバート・ジョンスンなどは、デルタ地域の小さなジューク・ジョイントから生まれた歴史的なブルース・マン、ブルース・ウーマンの数例に過ぎない。
ブルースの伝統を作りだした生活ならびに労働の環境から逃れようとして、ミシシッピのブルースマンの多くが、メンフィス周辺をかぎ回ったのち、シカゴ、セントルイス、デトロイトといった北部の都市に移動していった。しかし、それでも、ミシシッピにある多くの町では、今も生々しい、催眠術的なブルースが夜毎に演奏されているのである。
- クラークスデイル
- タトワイラー
- ドッカリー