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Robert Johnson
ロバート・ジョンソン

  • BORN: May 8, 1911, Hazlehurst, Mississippi
    1911年5月8日、ミシシッピ州ヘイズルハースト生まれ
  • DIED: August 16, 1938, Greenwood, Mississippi
    1938年8月16日、ミシシッピ州グリーンウッドにて死去
  • vocals guitar

ロバート・ジョンソンが80年前にレコーディングした29曲は、今日のポピュラー音楽にいまだに大きな影響を与え続けている。真夜中の十字路で悪魔に魂を売ったおかげで、その凄いギターの技術を身につけたというドラマチックな噂。自分が密会していた人妻の嫉妬深い夫に毒殺されたという普通ではない死。その謎深い生涯ゆえに、彼自身は実像より誇張されて語られる。“デルタ・ブルース歌手のキング”と呼ばれているが、彼がレコーディングした30年代半ばには、ブルースの流れがより洗練された都市部のブルースへと移っており、大部分のレコード会社は弾き語りのデルタ・ブルースに興味を示さなかった。だから、彼がこれほどまでに大きな存在になったことは、ちょっとした皮肉である。ジョンソンはエレクトリック・ギターを使ったシカゴ・ブルースに最も影響力をもった歌手と評価されているが、彼自身が電気楽器の時代に生きたわけではない。1938年の12月、伝説的なプロデューサー、ジョン・ハモンドが、黒人音楽の歴史を紹介する『スピリチュアルズからスウィングまで』というコンサートを開いた。ハモンドは、出演を依頼しようとジョンソンを探したが、その時にはもうジョンソンは亡くなっていた。ジョンソンが注目されるようになったのは死んでしまってからなのだ。実際、彼の音楽の多くは、60年代まで入手が困難だったし、復刻盤がゴールド・ディスクになったときには、彼の死後、半世紀が経過していた。ジョンソンは生存中よりも今のほうがずっと有名である。ブルース研究者たちのおかげで多くの事実が明らかになってきている一方、ジョンソンの人間像は現在もはっきりしないままである。悲痛な歌詞と、張りつめた歌い方に、燃えさかる感情が溢れる強迫観念的ブルース「ヘルハウンド・オン・マイ・トレイル」など、傑作を多数残した。

Recordings

November 23, 1936, San Antonio, Texas
November 26, 1936, San Antonio, Texas
November 27, 1936, San Antonio, Texas
June 19, 1937, Dallas, Texas
June 20, 1937, Dallas, Texas

Influences
影響関係

Infl by: Son House, Leroy Carr
受けた影響←サン・ハウスリロイ・カー

Infl to: Robert Junior Lockwood, Muddy Waters, Johnny Shines, Elmore James, Keith Richards, Eric Clapton
与えた影響→ロバート・ジュニア・ロックウッドマディ・ウォーターズ、ジョニー・シャインズ、エルモア・ジェイムス、キース・リチャーズ、エリック・クラプトン