ブルースゆかりの地 1. カリフォルニア州 ロサンゼルスやサンフランシスコ湾岸地帯は、戦後、R&Bが盛んになった。ピー・ウィー・クレイトン、ワイノニー・ハリス、ローウェル・フルソン、エタ・ジェイムス等がこの地で活躍した。 2. カンザスシティ(ミズーリ州) 30〜40年代に、ジョー・ターナーのバックをつとめるピート・ジョンスンらのブギ・ウギ・ピアノと、カウント・ベイシー、レスター・ヤングらのカンザス・シティ・ジャズで名を馳せた。 3. シカゴ(イリノイ州) 1950年代に地元のチェス・レコードがマディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、リトル・ウォルター、ウィリー・ディクソンなどの作り出したシカゴ・ブルースを発信した。シカゴは今でもブルースの中心地だ。 4. セントルイス(ミズーリ州) この町の名は、W.C.ハンディ作曲の「セントルイス・ブルース」で有名。ここでは50年代にアイク・ターナー、チャック・ベリー、アルバート・キング、リトル・ミルトンが活動した。 5. テキサス州 ダラス、ヒューストン、オースティンなど、いずれもブルースの進展に重要な役割を果たした街だ。テキサス州出身のミュージシャンとしては、ブラインド・レモン・ジェファスン、Tボーン・ウォーカー、ライトニン・ホプキンス、クラレンス“ゲイトマウス”ブラウン、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ジョニー・ウィンターなど。 6. デトロイト(ミシガン州) 戦後にブルース・シーンが形成され、1948年にジョン・リー・フッカーのミリオンセラー「ブギー・チレン」を出すにいたった。 7. ニューオーリンズ(ルイジアナ州) クレセント・シティ(三日月市)の別称があるニューオーリンズは、ブルース(ギター・スリム)、ジャズ(ルイ・アームストロング)、R&B(プロフェッサー・ロングヘア)、ソウル(アーマ・トーマス)といったあらゆる音楽がごった煮になった町。 8. バトンルージュ(ルイジアナ州) 1950年代にスリム・ハーポ、ライトニン・スリムといったアーティストがルイジアナ・スワンプ・ブルースをつくりだした。いずれも近郊のルイジアナ州クロウリーでレコーディングされた。 9. ピードモント 南北両キャロライナ州、ジョージア州あたりの地域。戦前、ブラインド・ウィリー・マクテル、バーベキュー・ボブ、ゲイリー・デイヴィス、ブラインド・ボーイ・フラー、ブラウニー・マギーなど有名な歌手を輩出。 10. ミシシッピ・デルタ ミシシッピ・デルタは、ブルース発祥の地といわれる農業地帯である。戦前にチャーリー・パットン、サン・ハウス、ロバート・ジョンソンなどが活躍した。マディ・ウォーターズが育った所でもある。 11. メンフィス(テネシー州) W.C.ハンディの本拠地となった有名なビール・ストリート、サム・フィリップスがハウリン・ウルフ、B.B.キング、エルヴィス・プレスリー、ロイ・オービソンらのレコーディングを手がけたサン・スタジオを擁する。 |
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