ピーティー・ウィートストロー

ホーム > ブルース人名録 > ピーティー・ウィートストロー

経歴・特徴

ラルフ・エリスンの小説『見えない人間』で「ピーター・ウィートストロー、悪魔のひとりしかない義理の息子、ピアノ弾きでウィスキー飲み」と自己紹介しているキャラクターは、1930年代に絶大な人気があり、たくさんのレコードを吹き込んだ歌手、ピーティー・ウィートストロー(本名ウィリアム・バンチ)のイメージに基づいていた。「悪魔の義理の息子」あるいは「地獄の保安官」と自称していたウィートストローは、160曲以上のブルースを録音。サイドマンとしても引っ張りだこで、主にチャーリー・ジョーダン、ココモ・アーノルド、ケイシー・ビル・ウェルドンらのバックに付いた。ピアノとギターの両方をこなしたが、テクニシャンとは言えない。彼の売りは傑出した歌詞と妙な唱法にあった。言葉が聴き取りにくいくだけた歌い方、そしてトレードマークの「オー、ウェル、ウェル」というフレーズは、多くの同時代人にマネされている。