ギター・スリム

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経歴・特徴

ニューオーリンズのギタリスト、アール・キングによれば、「最高の役者だった」ギター・スリム。彼は長いコードをギターに差し、付き人に肩車させ、会場の駐車場まで出て行って、そこでソロを弾きまくっていたという。スリムは早くからギターの音を意識的に激しく歪ませていた、ディストーション・サウンドの先駆者ともいわれる。ミシシッピの田舎で育ち、40年代後半ニューオーリンズに移り住む。50年にはデュー・ドロップ・インをはじめいろいろなクラブに出演。エネルギッシュなパフォーマンスが評判になっていた。最初はインペリアル、ブレットに録音したが、成功せず、53年にスペシャルティと契約。ここで吹き込んだ「ザ・シングス・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ドゥ」が、54年のR&Bチャート年間1位となる大ヒット。ブルース界に強い影響を与えた。その後「ウェル・アイ・ダン・ゴット」や「バッド・ラック・ブルース」、「サムシング・トゥ・リメンバー・ユー・バイ」などを録音したものの、大ヒットは続かなかった。56年、アトコに移籍。58年まで吹き込んだ後、32歳の若さで亡くなってしまった。